「伝統工芸×現代化」を後押しする希少枠
富山県新世紀産業機構の伝統工芸産業支援事業。富山県内の指定伝統工芸品を活用した新商品・新サービス開発と販路開拓を支援。
「ものづくり技術開発促進事業」と同じ機構が運営するが、伝統工芸特化の枠として独立している。
制度概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 伝統工芸産業支援事業(中小企業成長応援ファンド活用) |
| 実施主体 | 公益財団法人富山県新世紀産業機構 |
| 対象 | 県内の中小企業者、中小企業者のグループ、伝統工芸産地組合(みなし大企業除外) |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 上限額 | 3,000千円(工具器具・備品費は1,000千円以内) |
| 対象経費 | 研究開発費、専門家謝金・旅費、見本市等出展経費、会場借料、印刷製本費、広告宣伝費、通訳料、翻訳料 |
| 公募締切 | 令和8年6月8日17:00必着(郵送・持参共通) |
| 事業期間 | 最長2箇年度(令和10年3月31日まで) |
富山県の伝統工芸品
富山県内の主な伝統工芸品:
- 高岡銅器: (経済産業大臣指定)
- 高岡漆器: (同)
- 井波彫刻: (同)
- 越中和紙: (同)
- 庄川挽物木地: (同)
これらの伝統工芸を現代の市場ニーズに合わせて新商品化する事業に補助金が出る。
現場の本音
① 「販路開拓も対象」が他制度との違い
兄弟制度の「ものづくり技術開発促進事業」では販路開拓は対象外。本制度は研究開発+販路開拓を一括で支援。
例:
- 高岡銅器の現代家具シリーズ開発(研究開発)
- 海外見本市出展(販路開拓)
- 多言語パンフレット・通訳料(海外展開支援)
これらを1つのプロジェクトとしてまとめて補助できる。
② 海外展開を前提にした設計
「通訳料、翻訳料」が対象経費に明記されているのは珍しい。伝統工芸の海外展開を後押しする政策意図が明確。
富山の伝統工芸は欧米・アジアでの評価が高く、海外市場が大きい潜在性。
③ 産地組合も対象
中小企業単独だけでなく産地組合も申請可能。複数事業者の共同事業として活用できる。
④ 2箇年度で長期戦略
1年目に商品開発、2年目に展示会出展、海外展開という長期戦略が組める。
こんな会社・組合に向いている
- 富山県の伝統工芸関連の中小企業
- 高岡銅器・井波彫刻など指定工芸品を扱う事業者
- 新商品開発と販路開拓を一体で進めたい
- 海外展開を視野に入れている
- 産地組合での共同申請
※本記事の情報は2026年4月28日時点の公開情報に基づきます。最新の公募要領は必ず[富山県新世紀産業機構公式](https://www.tonio.or.jp/search/dentoukougei-fund2026/)でご確認ください。