コラム一覧に戻る
選び方5分で読める公開: 2026-02-28 | 更新: 2026-04-20

「採択率95%」は本当か?——補助金コンサルの採択率を鵜呑みにしてはいけない理由

補助金コンサルが掲げる「採択率95%」の裏側。制度ごとに採択率は数%〜65%と大きく異なり、案件の選び方次第で数字はいくらでも操作できる。本当にいいコンサルの見極め方を現役コンサルが解説。

株式会社LAST SOLUTIONS 代表取締役 · 補助金 累計採択実績 20億円以上

この記事のポイント

補助金コンサルが掲げる「採択率95%」の裏側。制度ごとに採択率は数%〜65%と大きく異なり、案件の選び方次第で数字はいくらでも操作できる。本当にいいコンサルの見極め方を現役コンサルが解説。

「採択率95%」——この数字、本当だと思いますか?

補助金コンサルのホームページやSNSで「採択率95%」「採択率98%」という数字を見かけることがある。

結論から言う。この数字は嘘ではないかもしれないが、意味のある数字でもない。

なぜか。3つの理由がある。

理由1: 補助金の採択率は制度によって全く違う

まず大前提として、補助金の採択率は制度ごとに天と地ほどの差がある。

補助金制度採択率の目安
小規模事業者持続化補助金50〜65%
IT導入補助金60〜80%
ものづくり補助金30〜50%
事業再構築補助金(後継)25〜45%
成長加速化補助金約16%
大型省エネ補助金数%〜10%

IT導入補助金の採択率は60〜80%。この制度ばかり扱えば、コンサルの腕に関係なく「採択率80%」は達成できる。

逆に成長加速化補助金は採択率16%。どんな優秀なコンサルでも全案件は通せない。

つまり「採択率95%」のコンサルが本当に優秀なのか、単に通りやすい制度しか扱っていないのかは、この数字だけでは分からない。

理由2: 案件を選べば採択率はいくらでも上がる

ここが核心。

コンサルが引き受ける案件を「通りそうな案件だけ」に絞れば、採択率は自動的に上がる。

  • 財務状況が良好な企業だけ引き受ける
  • 要件に明らかに合致する案件だけ引き受ける
  • 難しい案件は「うちではお受けできません」と断る

これで「採択率95%」は簡単に達成できる。しかし、本当に補助金が必要な企業——財務が厳しい、初めての申請で不安がある、要件ギリギリで判断が難しい——こういう企業は門前払いされてしまう。

高い採択率の裏に「断られた企業の数」が隠れている可能性がある。

理由3: コンサルの力ではどうしようもない要素がある

補助金の採否を決める要素の中には、コンサルの腕前とは無関係なものがある。

コンサルではどうしようもないこと

  • 事業内容そのものが補助金の趣旨に合わない: — どんな計画書を書いても、事業の方向性が制度の目的と合わなければ落ちる
  • 企業の財務体制が脆弱すぎる: — 債務超過、2期連続赤字、借入過多。審査員は「この会社に補助金を出して、事業を完遂できるか?」を見ている
  • 公募回のタイミングと競合: — 同じ回に優れた申請が集中すれば、相対評価で落ちることがある
  • 政策の重点が変わった: — 賃上げ重視、GX重視など、政策トレンドの変化で加点構造が変わる

コンサルが120点の才能を持っていても、落ちるものは落ちる。 逆に言えば、落ちたときに「コンサルが悪い」とは限らない。

では、本当にいいコンサルとは何か

採択率の数字ではなく、以下の行動で見極めるべき:

1. 会社の状況をちゃんとヒアリングする

初回相談で「どの補助金に出しましょうか」ではなく、「御社の事業と課題を教えてください」から始まるコンサルは信頼できる。

補助金は手段であり目的ではない。事業の状況を理解した上で「この制度が合いますね」「今の状況だと○○補助金は難しいかもしれません」と正直に言えるかどうか。

2. 事業内容と補助金の要領を照らし合わせて採択確率を見極める

いいコンサルは、引き受ける前に「この案件なら採択確率は体感で○○%です」と正直に伝える。

  • 「ほぼ確実に通ると思います」→ 引き受ける
  • 「五分五分ですが、こう書けば角度が上がります」→ 戦略を提示して引き受ける
  • 「正直、この案件は厳しいです。理由は○○」→ 断るか、別の制度を提案する

この「見極め」ができるのが本物のプロ。 全案件に「大丈夫です!通ります!」と言うコンサルは危険。

3. 採択確率を上げるために動いてくれる

見極めた上で、確率を少しでも上げるための具体的な行動をしてくれるか。

  • 加点項目を全て洗い出して取得支援する
  • 事業計画の弱い部分を指摘して一緒に強化する
  • 審査員が見るポイントを踏まえた構成に組み替える
  • 数字の根拠を一緒に作り込む

4. 採択後もサポートする

採択はゴールではない。交付申請・事業実施・実績報告・補助金入金まで伴走してくれるか。「採択率」を掲げるコンサルの中には、採択後に連絡が取れなくなる業者もいる。

まとめ: 採択率は「参考値」、判断基準にするのは危険

見るべきポイントダメなコンサルいいコンサル
採択率「95%です!」と強調「制度による。この案件なら○○%」と正直
引き受け基準通りそうな案件だけ受ける難しい案件でも戦略を提示する
初回相談「どの補助金に出しますか?」「事業の課題を教えてください」
不採択時「運が悪かった」で終わり原因を分析して次の戦略を提示
採択後連絡が取れなくなる入金まで伴走する

採択率は分かりやすい指標の1つだが、それだけでコンサルを選ぶのはNG。 事業を理解し、正直に見極め、角度を上げるために一緒に動いてくれる——それが本当にいいコンサルタント。

FREE CONSULTATION

この制度について
TORUQに相談してみませんか?

払うのは、申請合意後の10万円のみ。TORUQ認定コンサルから個別提案が届きます。比較・検討のうえご決定ください。

相談は無料 · 24〜48時間以内に提案が届きます · 成功報酬ゼロ

この制度の専門家に相談する

この分野に強いコンサルタントが見つかります

コンサルタント一覧 →