「補助金もらって設備更新」は通らない
鹿児島県の「新産業創出ネットワーク事業 研究開発支援補助金」は、設備投資とみなされる場合は対象外という明確なルールがある。
つまり、既存事業のための機械入替では申請しても落ちる。この補助金が求めているのは「新事業進出に関する新技術や新製品の研究開発」——つまり既存の延長線上にない取り組み。
補助額:年400万円×2年=最大800万円
補助率2/3、年間上限400万円、事業期間2か年度以内。
- 1年目:600万円の事業→400万円補助
- 2年目:600万円の事業→400万円補助
累計800万円の補助が狙える設計。ただし、2か年計画は最初から提出する必要があり、1年目の結果次第で2年目が減額される可能性もある。
プレゼン審査会——ここで落ちる事業者多数
この補助金の最大の特徴は、申請者によるプレゼンテーション審査会。
書類だけで通る補助金と違い、プレゼンで説得できるかが勝負。現場コンサルの感覚では、以下の事業者はプレゼンで落ちる:
- 新規性の言語化が弱い — 「新技術です」で終わり、何が新しいかを30秒で説明できない
- 市場性が曖昧 — 「需要がある」だけで、ターゲット顧客・価格・競合分析が欠落
- 自社の勝ち筋が見えない — 大手が同じ研究をしたら勝てない
対象経費:人件費が使えるのが強み
- 原材料・副資材の購入費
- 機械装置・工具器具の購入/借用費
- 外注加工・検証費
- 研究開発に直接従事する者の人件費: (補助事業者と雇用関係がある者に限定)
人件費が計上できるのは、R&D補助金ならでは。技術者を研究開発に専従させる間の人件費を補助でカバーできる。
パートナーシップ構築宣言で加点
栃木県のものづくり補助金と同じく、パートナーシップ構築宣言実施企業には加点。まだ宣言していないなら、申請前に済ませておく。30分で完了する。
申請スケジュール:5月28日締切の緊張感
| 時期 | アクション |
|---|---|
| 4月下旬 | 事業計画の骨格固め |
| 5月上旬 | 見積書・パートナー企業との調整 |
| 5月中旬 | 申請書下書き完了・内部レビュー |
| 5月下旬 | 提出・プレゼン資料準備 |
| 5月28日 17時 | 必着締切 |
| 6月下旬 | 採択発表(プレゼン実施) |
制度の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 対象経費の2/3以内 |
| 上限額 | 1件あたり年400万円以内 |
| 事業期間 | 2か年度以内 |
| 対象 | 鹿児島県内の中小企業等 |
| 対象テーマ | 新事業進出に関する新技術・新製品研究開発 |
| 対象外 | 設備投資とみなされる事業 |
| 加点 | パートナーシップ構築宣言実施企業 |
| 申請期間 | 2026年4月17日〜5月28日17時必着 |
| 特記 | プレゼンテーション審査会あり |
情報ソース
※本記事は2026年4月22日時点の公開情報に基づいています。